花鳥風月記

流れる水に文字を書く

買って使わない雨合羽

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原発の事故の際、東京では食糧の買い占めが問題になった。
たしかに品薄ではある。牛乳や卵などが店先から消えているようだ。
食糧の問題よりも、物流や風評の問題であるような気がする。

自分は、というと原発事故の際、雨合羽を買い込んだ。

昔、毎日新聞労働組合の機関紙を読んだことがあって、
現場の記者の「生の声」があった。
その中に「原発取材の際に、雨合羽と長靴が支給されたが、
この会社は一体何を考えているのか、分からない」
といった内容の記事があった。
竹槍ついてB29を落とすような発想に思えて、
当時は、笑い話とも思えたが、よもや現実のものになるとは思わなんだ…。

勿論、現段階の発表では人体に影響なし、とのことだが、
30キロ圏内の人は、雨に濡れたら、シャワーなどであらったり、
濡れた衣類は、ビニールにいれて保管(捨てることや焼くこともできない)
というのも、なんとも不気味な印象…。

そんなこんなで、まずスーパーでレインコートを買い、
近くのコンビニで上下揃いの雨合羽を家族3人分購入した。
事故からしばらくは晴天が続いた。
日に日に状況が見えだし、良くも悪くも「免疫」がついてしまった。

ここ数日は雨だが、結局雨合羽を着ていない。
それは安心したということなのか
忘却ということなのか…。