花鳥風月記

流れる水に文字を書く

電車に揺れて・揺られて

遅番出勤ではあったものの、23時過ぎまで残業し、帰途へ。
なんとなく音楽を聴く気にならなかったので、ぼんやりと中空を仰ぐ。
電球を抜いても、地下鉄車内はわりと明るい。

高田馬場でも、少しいつもより客は多め。
しかし、余裕を持って座れた。
いつも大手町・日本橋茅場町で飛躍的に乗客が増える。
丁度、大手町着いた頃、近くの人の携帯が一斉に鳴った。
なんか聞き覚えがあるなあ、と思ったら、地震警報だった。
電車もしばし止まる。

確かに揺れているようにも思えたが、何分電車内ということもあり、
本当の揺れなのかどうか分からない。
しかし、普段感じない揺れもあり、結構大きいのかなあ、と思った。
まもなくアナウンスが入り、東京は震度3。
いやもっと大きかった気がする…。
宮城県沖での地震とのことで、仙台が6強とのこと。
再び、石巻の友人のことが気にかかる。

6分ほど遅れて、電車は走り出す。
途中父親からも、電話が入る。
とりあえず、帰宅難民にならずに済んだ。
駅を降り、やや湿った風に当たりながら、
それでもなお、咲くのを渋っている桜を見ながら、
家路を急ぐ。