花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(230) スーパーの太った住民

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帰宅前、近所のスーパーに寄る。
すぐ近くに自宅があるものの、閉店前の割引に負け、
つい、おにぎり購入。

店の前のベンチで食べる。
すると、のっしのっしと体格のえらく良い野良猫が寄ってくる。
恐らく、当初は、「かわいい」が売りで、
お客から、食べ物を貰っていたのだろうが、
過食が高じたようで、随分とふてぶてしい風体。
それがきっと更に愛嬌を感じるのかもしれない。

普通なら、ニャア、のひとことでも発すれば良いものを、
何も言わない。じっと見る。
目で合図する「くれ」と。
「しばらく居てやるから、くれ」と。

おにぎりを少しつまんで分け与えた。
きっと「ありがとう」という言葉ではなく、
「よし」という一言で、もっさもっさと食べた。
一緒にあたりを見回したと思ったら、
次の客に向かって奥に消えて行った。