花鳥風月記

流れる水に文字を書く

木村充揮 「天王寺」


ふるさと天王寺
唄い出しで「ウォー!!」となるのは、
アイドル歌手以外ならそうそうはない。
しかし、この歌は、確固たるローカル・ソング(ローカル・ブルース)
として、大阪人(それも特定地域)のディープなところに浸透している。
 
木村充揮と観客との掛け合いは、吉本のそれにも通じ、「様式美」すら感じる。
想像力を必要としない、ごく普通の歌詞。
しかし、「天使が与えただみ声」が、聴衆の心を響かせる。
関東に住み・育ちながらも、わずかに刻まれたDNAが、ふつと蘇る。