花鳥風月記

流れる水に文字を書く

東京オアシス

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舞浜のイクスピアリにて。
映画の日、ということもあり、
空いていて、はしごできるシネコンで近い、ということもある。

期せずして、小林聡美三谷幸喜という元夫婦の映画をはしごする。

ベテランの域に入った女優を起点とした3つのアソート・ストーリー。
コンビニ・海辺・映画館・動物園など、
都会に住む人間が日常的に憩う「オアシス」に
疲れた人たちを癒し・癒されていく過程を
時には噛みあわない会話を織り交ぜながら、進んでいく。

ものがたりの結節点は、つねに主人公トウコ(小林聡美)が
颯爽と歩いている。

監督や脚本が複数の手による共作ということもあり、
トウコの歩く姿から、次の物語に移るとき、
どことなくドッキングした宇宙ステーションを移動するような、
そんな作り手の緊張感?も感じられた。

加瀬亮とのやり取りに最初なじめなかったり、
同世代の原田知世の変わりよう・変わらなさように少し驚きながら、
あっという間に映画が終わってしまった。

抑揚はないものの、どこか印象と風景が残る作品だった。