花鳥風月記

流れる水に文字を書く

ステキな金縛り

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舞浜イクスピアリにて。
今回は、千円だから観た。

三谷幸喜の作品は、確かに面白い。
ただ、どうして観る気が起きないかというと、
あの、過剰なまでの「前宣伝」だ。
今やどんな映画でも、テレビ局が絡めば、否応なしに1日中出ずっぱりになる。
同じような宣伝を延々と、というのは食傷気味。
いい加減、昔の角川がやったメディアミックスから、脱してほしいもの。
そんなことやらなくたって、三谷作品は面白いのだから、
かえって、それが観る気がしなくなる人間もいることを悟るべきだ。

法廷に幽霊が呼べるか。
そして勝てるか。

それが、あり得ないながらも、
どことなくリアリティも醸し出せる、絶妙な頃合い。
サスペンスコメディとして、非常に面白かった。

ストーリーの面白さに、必要以上で不必要な、
配役のアンバランスさも逆説的。

幽霊の世界があるなら、なるほどな、と思える妙な説得力。
また、主人公の深津絵里が、若い年代にはない「可愛らしさ」があった。
ストーリー展開も、どちらかというと舞台的で、
大団円は、やけに急展開だなあ、と思った。
その「わざとらしさ」がまた良いのだろうが…。

面白いが、たしかに演じることにこだわりを持つ人には、
耐えられないものもあるのだろうな、と
その前に観た小林聡美の映画と比較して、そう思った。

ま、むべなるかな。