花鳥風月記

流れる水に文字を書く

フェルメールからのラブレター展

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渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムにて

待ちに待った、という感もあり、正月明けの4日、
夕方からの出勤前に観に行く。

今回は3作品。
修復作業が終了し、フェルメールの青色「ラピスラズリ」が鮮やかになった
「手紙を読む青衣の女」
そして「手紙を書く女」「手紙を書く女と召使い」

その他、オランダ室内画の作品を並べ、
手紙の持つコミュニケーションの特性や
当時の風俗と道徳を俯瞰する展示となっていた。

各作品の細部にこだわる筆致は見事で、
300年以上前のものとは思えないほど。
構図も面白く、大体は中心部に
グラスや子どもの顔など、描き手の意欲的な創作が伺える。

例によって、柵越しに見るフェルメールの作品。
「手紙を読む青衣の女」のラピスラズリは、確かに美しい。
「手紙を書く女」は、書籍で見るよりもずっと表情が柔らかい。
「手紙を書く女と召使い」は他作品からみると写実性には劣る気がするが、
寓話性に富んでいる印象を持った。

今年は、「真珠の耳飾りの少女」も日本に来るので、更に期待したい。