花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 Coffee New World @新世界

イメージ 1

イメージ 2

翌朝、ホテルをチェックアウトして、ジャンジャン横丁を歩く。
コーヒーを、ついでにモーニングも、と思い、入る。
そこには羨むほどの「日常」が存在していた。

朝のゆったりとした空気と「大阪のおばちゃん」の忙しない空気が混ざる。
「いやー、携帯電話って電気がいるやったんよねぇ」と
おもむろに充電器を取り出し、カウンター下のコンセントに突っ込んだ。
差して早々、電話がなり、おばちゃんの声が狭い店内に響く。
充電しながらなので、通路にコードが伸び切り、客も店員も動けずという
まさにテレビで見たような「おばちゃんワールド」があった。

モーニングは東京では殆どない。コンビニでは買えない朝の風景。
コーヒーは濃くて美味い。
バタートーストはホカホカで、頬張るにはちょうど良い大きさで、
ベターは手につかない絶妙な塗り方。
玉子もまだ温かく、つるっと殻がむける。

出前もやっているらしく、ホットコーヒーには、
湯気が立つくらいに温められたカップが用意される。
なかなか無いよなあ、こういう気遣い。
と思いつつ、一日の始まりを楽しむひとときを過ごした。