花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(262) おカネの軽重について

日本がIMFに対して約5兆円の支援をするそうだ。
先日、牧太郎のブログにも書いてあったが、
今日、朝日の夕刊にも出ていた。

牧太郎のブログ「日本魁新聞社」は平日のほぼ毎日更新。
学生時代、氏がサンデー毎日編集長として、
わが母校での講演会を聴いたのがきっかけで、
コラムや本を読むようになった。

脳卒中や度重なる病気で半身まひを抱えながらも、
筆先は一線級の記者よりも鋭い。

その数日前のブログには、生活保護が3.5兆円に達し、
5兆円を超えると危ない、といった内容もあった。

いずれも、消費税が10%になった時に
何らかの「爆弾」の導火線に火がつくようだ。

しかしながら…
福祉行政は、おカネを出さないのが仕事であり、
外交や公共事業はおカネを出すのが仕事という
なんとも不合理な世の中。

おカネをしっかりと使おうとすればするほど、
出す人の財布の紐は硬くなり、
何に使うか分からないものが多すぎると、
出す人もどんぶり勘定になってしまう。

要するに、おカネの軽重が違うのだろう。
更に言うなら、そのおカネが自分に近いか否かで決まるのかもしれない。

大抵、そのおカネの存在を軽視する人は、
その人自身の存在が軽かったりする。