花鳥風月記

流れる水に文字を書く

へルタースケルター

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フォーラム仙台にて。
たまたま15日は映画が1,000円の日だった。
旅行でどこ行っても、コーヒー飲んで、映画観て、酒を飲む習慣は変わらない…。

公開前の過熱ともいえる報道ぶりがあって、ちょっと嫌だなあ、と思っていた。
東京にいたら、観る可能性は低かったもしれない。
フォーラム仙台は、古いタイプの映画館。スクリーンは3つほど。
その中でも、98席?の一番大きいスクリーンにて上映。
公開2日目の16時台の入りは70人くらいだからまずまずか…。
ほとんど間をおかず、18時台の回が始まる。約40人弱。

感想を言うと、いろんな意味で良く考えられた映画だったと思う。

沢尻エリカというスキャンダル先行の役者をどう扱うか、という意味では、
蜷川実花が最も適していたと思う。
蜷川自身がすっきりしている。カワイクてエロイものを撮りたい。
それは男子が納得し、女子がカワイイ、と言えるものなのだろう。

少し話が飛ぶが、汚れた風呂の入り方を聞いたことがある。
先ず、思いっきり熱くしゴミが浮いたところで、一気に冷水を注入する。
そうすると、きれいさっぱりになるという。

先ずは、スキャンダルで好奇な目(ゴミ)を浮き立たせるため、
沢尻エリカを脱がせた。その後、映像と愛憎の世界に引き込ませた。
その構図は単純明快。
監督本人が写真家として、出演しているのが、往年の角川映画っぽくてちょっと、
と思ったが、写真家や報道陣は、役者だとなかなかリアリティが出にくいのかもしれない。
ただ、終盤の記者会見のシーンは、報道陣がCGかアニメーションか知らないが、
全くの無機質な構図となっていた。
それがかえって、沢尻の演技が際立ったような気がする。

面白いと言えば、面白い。
つくづく思うのが、沢尻エリカって器用貧乏だなあ、と…。