花鳥風月記

流れる水に文字を書く

甲斐バンド 「裏切りの街角」


裏切りの街角・甲斐バンド
ほんとうは「ポップコーンをほおばって」の方が印象深いが、
(高校時代にバンドでやったことがあったと思う…)
甲斐バンドという存在が、日本のロックバンドの汽水域に
あったような感じがしてならない。
 
歌詞の「おいら」「あんた」が使われるのは甲斐バンドが最後かもしれない。
勿論、「君」という言葉もあるが、どちらかというと
歌詞の中心は「男」であり、どことなくトッポイ兄ちゃんが…という感じがした。
 
甲斐バンド以降の歌詞の中心は「普通・平凡」になった気がする。
それもあってか、バンドを組む、というのも大衆的になった。
 
若大将の頃からエレキは不良の代名詞となり、
甲斐バンドあたりまでは、どことなくそれが求め・認められた感じがする。
しかし、甲斐バンド以降は、雑誌の名前にもあった
「バンドやろうぜ!」みたいに垢抜けた感じがする。
いまやごく普通の子ですら、簡単にエレキ楽器(それも結構良いモノを…)
手にして「ボクの世界」「ボクのロック」を奏でている。
 
ま、別に悪いことではないんだが…。