花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 焼鶏屋@八王子

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以前、「ホッピーマラソン」という
中央線沿線や京王線沿線をひたすら飲み歩く本があった。
その時に読んでいて、記憶にあったのが、このお店だった。

大学の近くの京王線「山田」駅にある、とのこと。
久々に大学に行った帰りに寄ろうと思い、事前に検索すると、
店舗が移転した様子。

そのため、めじろ台から北野経由で京王八王子へ。
そこから地図と勘を頼りに歩く。
繁華街からは遠く離れて、道路沿いにあった。

入るとカウンターで8席程度。自分が最初の客のようだ。
一人でやっているから、飲み物とか自分でお願いね、と言われる。
ホッピーを頼んだら、アルコールフリービールを焼酎が出てくる。
確かに原理的にはホッピーに間違いない。
割る比率がなかなかつかめなかったが、これはこれで美味かった。

後は、人柄のよい主人と話をしながら、飲む。
鶏を捌きながら、出してくれる。
前日にしめた鶏を冷凍せず陸送してくるようだ。
鶏は、主人が電話を方々にかけて見つけた新潟の業者。
放し飼いで丁寧に育てた鶏とのこと。

余計なことをせず、新鮮だから美味い。
ささみと胸肉の刺身を頂く。
ささみは魚の刺身のようにふくよかで、
胸肉は、あっさりとしている。
庖丁を刺身庖丁にしたものも頂くが違った味わいがある。
わさび醤油、ポン酢、塩で食べる。

つづいて焼き物。すべて塩。これがとても美味い。
基本、蒸し焼きにしているため、ふっくらとして香ばしい。
正肉、つくね、レバを食べる。
レバはそのまま切らずに繊細な加熱をするので、
食感はふわふわ。まさに極上だった。

シメに、鶏の旨みスープの入ったサッポロ一番を頂く。

あんまり流行らなくても良い、ということで
アクセスの良くないところでやっているそうで、
一日6人くれば、それで良い、とのこと。

串を8本くらいに刺身3皿、キュウリの漬物に
しめのラーメン。
ホッピーは結局2本飲んで、会計が4,000円。

満足度から言えば、安すぎるくらい。
ああ、常連になりたいなあ、と思いつつ、
駅へと長い道を歩く。