花鳥風月記

流れる水に文字を書く

ラファエロ展

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上野の西洋美術館にて。
500年の時を経ての来日。
世界でもまれな企画展とあっては観に行かんと…。

イタリアが誇る画家のラファエロの作品23点を展示。
教科書でも見たような絵が並ぶ。

板に描かれているものは、表面をガラスで保護されているが、
良く見ると、褶曲しているものもある。
色は特に赤と緑が鮮明だった。

そのせいか、「大公の聖母」は背景の黒が
より絵を引き立てていると思ったが、解説によると
もともとあった背景を後世の何某かが、黒く塗りつぶしたようだ。
背景の一部に崩落があり、値段が下がるのを防いだとの説があるらしい。

ラファエロは、画家の息子で、幼い頃から修業を積み、
後にローマに移り、ダ・ヴィンチミケランジェロに影響を受けつつ、
ヴァチカン宮殿の設計や肖像画や宗教画を数多く描いた。
イタリア・ルネッサンス期を代表する画家となったが、37歳にして夭折。

展示ブースは、意図的に壁の色が設計されていた。
特に赤い壁のブースは、「イタリアの赤」が想起されて、
展示の技術というか実力も光っていた。

確かに貴重な展示であった。