花鳥風月記

流れる水に文字を書く

日本国憲法百景・再び (66)

連帯して責任を負ふ


参院選挙の日曜日の夜の光景。
帰りに立ち寄ったスーパー・コンビニで
惣菜・おにぎりのほとんどが売り切れていた。
近くには公園やバーベキューができる広場がある。

選挙の大勢が判明した。
予想通り自民党の圧勝、民主党の大敗、第三極の退潮、
共産党の躍進、山本太郎の当選、など…。

危惧されていた、改憲勢力
憲法改正発議要件の3分の2までの獲得には至らないようだ。
ある種のバランスも感じつつ、
もう一方で、周期的な党勢の循環も感じるような感じだ。

選挙はある意味で、その時々の空気を彩った結果を生む。
共産党の躍進は、保守化の反動でもあるだろう。
そして、また数年前のような浮動票を含めた「風」が吹けば、
弱まるのだろう。気圧のようだ…(笑)。

今回の最大の争点は、投票率にあったのではなかろうか。
今回の選挙では、一説によると500億円もの国家予算が投入されている。
投票率が半分であれば、250億円が無駄になった、ということだろう。

今回の責任は、投票をしなかった人が
最も重いモノになるのだろう。
自民党の得票率が仮に40%と見たとしても、
全選挙民の半分の4割、つまりは20%で
世の中が動かされる、ということだから…。


第六十六条 内閣は、法律の定めるところにより、その首長たる内閣総理大臣及び
      その他の国務大臣でこれを組織する。
    2 内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない。
    3 内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負ふ。