花鳥風月記

流れる水に文字を書く

太川陽介 「Lui-Lui」


太川陽介 Lui-Lui (1977) [振り付け改良前・本人解説付き]
太川陽介をテレビで見ると、いまだに「るいるい」だ、
反射神経のように思ってしまう。
 
しかし、あの「るい、るい」とフレームアップするシーン以外に
記憶が全くない。
 
改めて見てみると、その歌詞の斬新さが際立つ。
 
「まるでごきげんさ、るいるいさ」って
なかなか言えそうで言えない。
最後は今や有名のウサイン・ボルトのポーズをとる。
先見の明がうかがえる。
 
レコード大賞らしき映像では、ひたすら重苦しい雰囲気の中、
「るいるい」を歌う太川は真の漢だな、と思ったし、
最近の画像では、歌唱力が上がっても、
「るいるい」においては、それが全くの無駄であることが、
この曲の奥深さを物語る。
 
貴重なことに、この曲のバックダンスに
狩人や渋谷鉄平、川崎麻世がいる。
昨年、狩人のお兄さんの方の息子が、
バレエの世界コンクールに入賞したというニュースを耳にし、
「なんてごきげんさ、るいるいさ」と言ったかは、定かではない…。