花鳥風月記

流れる水に文字を書く

日本国憲法百景・再び (84)

定める条件


集団的自衛権を政府解釈の変更によって実現させようと、
現政権はちらつかせている。
今のところ、それに対する拒絶反応が強く、
連立する公明党も難色を示している。

政府解釈の変更が、解釈改憲を呼び、
秘密保護法により、市井の脚力を奪って、
一気に改憲へ、という
いわば「詰将棋」をやっているのか、という感じになる。

チクチク、チクチク刺していって、
時々大きな痛みを強要する。
すると、小さなチクチクの痛みを感じなくなる、
というより、それを気にしていられない、という雰囲気になり、
いつの間にか、すべてが奪われた、という筋書き。

チクチクと続く、小さな痛みこそ、危険な感じがする。


第八十四条 あらたに租税を課し、又は現行の租税を変更するには、法律又は
      法律の定める条件によることを必要とする。