花鳥風月記

流れる水に文字を書く

日本国憲法百景・再び (98)

誠実に遵守


現職官僚の政治資金問題(登録のない団体から献金を受け取った)が
話題になったはずだが、不思議とその後の展開が途絶している。
むしろ、その下の議員の不倫やら病室での喫煙騒動の方が騒がしく、
次元も下になってしまった。

その間も、集団的自衛権をめぐる議論が与党内で進み、
キャスティングボードを握る、と嘯く政党は
なし崩し的にその歯止めを崩していった。

彼らが遵守しているのは、きっと憲法ではなく、
この国が右展開してゆくためのシナリオなのではないかと思う。
そしてそのシナリオは間違いなく、マスコミと言われる存在の中にも
遵守する者がいて、その数が非常に多くなっている、ということだ。


第九十八条 この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、
      命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、
      その効力を有しない。
    2 日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを
      誠実に遵守することを必要とする。