花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 夕焼けのギロチン@神保町 ミロンガ

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浅草で散髪の後、神保町へ行く。
折しも古本まつり。
町の賑わいはそこそこだが、
往時を思うと、やはり廃れた感も否めない。
大きな通り(明治通り)に加え、
その奥の通り(すずらん通り)にも出店があったが、
今はもう、ない。

じっくり見ると買いそうなので、さっと見るだけにする。

久々のミロンガへ。
メニューを見ずに即決でギロチンビール。
泡を十二分に立てながら、時間をかけて注ぐ。
白い泡立ちから、琥珀色のビールが現れていく瞬間は、
至福の時といえる。
この瞬間、そしてこの空間においては、
紫煙は気にならず、薄暗い店に流れるタンゴの唄と相まって、
程よい雰囲気を醸し出していた。

こってりなコクを味わいながら、
しばしの読書。