花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 杉作@川崎

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所用にて川崎へ行く。
今から25年前に3年間、勤務先が川崎だった。
当時と比べ、景色は一変した。
まさに「記憶の消える街」と言っても良いかもしれない。

杉作は川崎勤めの2年目くらいに行った記憶がある。
寂れた西口の小さな店で、そのまた小さな小上がりの座卓で
飲み食いをした。
再開発でなくなったと思ったが、どうやらテナントに入ったようだ。

昼どきに行ったら、店外に人が並んでいた。
最もビルの中なので、極端に寒い、ということはなかった。
程なくカウンターが空き、昼定食の大を注文。1,870円。
所用前なので、ビールはこらえる。

テールスープを一口飲んで、ああ、これだった、と思い出す。
そんな上等な味覚を持っているかどうか不安なところだが、
めったに牛たんなど食べないから、味は憶えているだろう。
肉もやや硬めながら、細かく切り込みが入っているので
食べやすかった。

西武も丸井もなくなった。
さいか屋のビルがなくなり、更地になる。
川崎はこのまま絶えまなく変わり続けるのだろうか…。