花鳥風月記

流れる水に文字を書く

COFEE AND CIGARETTES

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先日訪れた幼なじみのカフェのマスターからDVDを拝借した。
正月の楽しみと思ったが、3才の姪っ子のマリー・アントワネットぶりに
ぶん回され、少ない正月休暇のやっと最後に見る。

この映画は、何篇かのショート・ストーリーが組み合わさっている。
コーヒーやタバコを介して、様々なユーモアや皮肉が飛び交わされる。
それぞれが、自分自身を演じながら、設定は架空の世界。
だからこそ、トム・ウェイツイギー・ポップなどが
相手の腹を探るように、言葉を交わす。結構、アドリブが多いようだ。

印象的なのが、コーヒーテーブルにモノトーンというか
日本式でいう市松模様が多かったことだ。確かにモノクロ映画なので、
白いカップとコーヒーのコントラストが活きる。
また、タバコの煙も、モノクロのおかげで、さほど汚いイメージはない。

会話は取るに足りない。タバコやコーヒーが、身体に悪い、昼食にはサンドはどうか等、
きっと、日常という「当たり前」に対する嫌悪感を出したいのだろう。

洒落た映画だが、自分が「たばこ飲み」でない分、その気持ちが味わえない分、
残念だった。