花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(145) 夏の前には、やはり梅雨がある―西葛西点描―

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通勤の最寄り駅に向う途中、親水公園を通り抜ける。
桜の開花を楽しんだあとには、木々に様々な葉や花が色づき、
日々の往来を楽しくさせてくれる。

しかし、大概の鉢植えには、予め花が植えられ、
正直、それには興ざめな感じを持つ。

だからこそ、自然に咲く花の方が、生命力を感じる。
道路脇やボードウォークの隙間から咲く花は、小さくともいとおしい。
最近、スズメの数が減っているという話を聞く。
確かにひところに比べると、数が減った印象を持つ。
また、一羽一羽が小さくなった気もする。
親水公園には、割と近くで水浴びをするスズメ・ハト・ジュウシマツを見る。
途中の植え込みで、ハトのつがいのような石?を発見する。

陽射しの暑さを感じながら、夏が近くにあることを感じる。

しかし、ふと見渡すと、アジサイの花も、緑のつぼみを準備していた。
雨の多かったここ数日、暑くはないが蒸した夜道を歩くと
紫がかったあじさいの花が所々に現れた。
近くの照明にぼんやりと映し出される姿に幽玄な印象すら覚える。
ああ、そうか、まだ梅雨があったのだなあ、と思う瞬間になる。
帰宅前、団地の上階から見下ろす風景は、電柱の一つ一つに光る電飾が
ぼんやりと綿毛のように光を纏っていた。