花鳥風月記

流れる水に文字を書く

森村泰昌「なにものかへのレクイエム2010」

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東京都写真美術館にて。
森村の展示は、4度目くらいか。
今回は今までの総集編、といった感じで、2フロアにわたって展示されていた。
三島のビデオは、カフェラウンジで流れていた。
ヒットラーのそれは、前回観たものからアレンジが加わり、
二面構成で、左右が交互に入れ替わった。

ポートレイトの模倣は、ある意味芸術の面白さと思想性を両方体現する手段として
森村の作品は定着しているが、彼の扮する女性は、
正直数が多すぎると食傷気味となる。

観る人、特に女性が何となく入口のところで「キモイ」で一蹴されそうな気配も感じ、
ならば、しばらくは「入りやすさ」を確保した方が良いんではないかなあ、
と思った次第…。