花鳥風月記

流れる水に文字を書く

「地球の上に生きる2010」DAYS JAPANフォトジャーナリズム写真展

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新宿高野ビル4階のコニカミノルタプラザにて。
2005年から毎年行われているようだ。
今回初めて行ってみた。

世界報道写真展との違いは、よりそのメッセージ性がはっきりしているのと、
ある意味「野心」の潜む写真が多くあったこと。
プロフィールを見ると、30代や20代の写真家も多い。

出身地は様々だが、その彼らの対象も様々。
しかし、共通しているのは、過酷な環境であるアジア・アフリカ諸国である。
世の矛盾が最も現れ、一枚の写真が持つメッセージ性が強くでる。
その矛盾は、環境問題となり、圧政による政治危機や、内戦、
そして多くはその中で病気となり、理由のない攻撃を受け、命を失う。
勿論、人間だけではなく、環境破壊の影響は、
キリンやシマウマ、ゾウに至るまで、餓死に追いやる。
動物園や写真では、元気な姿を見ることが殆どの、それらの動物の亡骸は
見に来た中高生には大きな衝撃になったであろう。

両足を失った人、体中に膏薬を塗られた少女、盲目の瞳から涙を流す少年。
訴えているメッセージは、とてつもなく、重い。

考えさせられる写真が多い中、少し感じたのが、
なぜ日本の写真がなかったのだろう、ということ。
今年はなおさら、宮崎のことも含め、扱うべきでは、と思った。