花鳥風月記

流れる水に文字を書く

アンドリュー・ワイエス展 オルソンハウスの物語

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宮城県美術館にて。
アメリカの高名な画家のワイエス展が仙台でやっていたので観に行く。
埼玉の「丸沼芸術の森」が所蔵しているものを展示しているそうだ。

アンドリュー・ワイエスは、公的な教育を受けずに育った。
その代わり挿絵画家の父から絵画の技法を叩き込まれた。

ワイエス自身は、生まれた街と、別荘のあるメーン州クッシングで
人生のほとんどを過ごした。
「オルソンハウス」とは、別荘地のお隣さんの家とのこと。

オルソンハウスを何度も、精緻な筆跡で描き表わしてゆく。
アメリカの片田舎の日常を活写する。
その表現の深さや艶やかさは素晴らしいものがある。

ワイエスといえば、テンペラ画が有名と思ったが、
今回の作品でテンペラ画が1点くらいで、あとは水彩画。
ただ、もう一つの特徴である、ドライ・ブラッシュは、
その技法を確認することができた。

結構な人気なのだろう。会期末に近いせいもあり、
図録は売り切れていた。

また、宮城県美術館では、様々な催しが同時並行で行われていた。
佐藤忠良の彫刻やブロンズ像が常設で、
ルーブルとの出会い展」という小さな企画もあった。
こちらは時節柄、小学生が結構目立っていた。