花鳥風月記

流れる水に文字を書く

アメリカン・ポップ・アート展

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乃木坂の国立新美術館にて。

ジョン&キミコ・パワーズ夫妻の現代美術の作品を
主として展示されている。

アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンシュタインなど、
アメリカン・ポップ・アートの立役者の作品が一堂に会した。

お盆の間ではあったが、開催してまださほど経ってないこともあり、
子ども連れも含め、多くの来場者がいた。
皆、最初はしげしげと作品を観るが、作品のいわんとするところを
いろいろ首をかしげながら見続けている。

アメリカン・ポップ・アートは、様々な解釈があるのだろう。
むしろ、その解釈についていろいろあるところが、
巷間の耳目を集めるところになろう。

個人的な見方として、工業化と大量消費文化によって、
人間の万能性の拡大にある種の危惧があり、
人間の原始体感である五感から延長する先のところで、
再び芸術という組み入れを目論んだのではあるまいか。
言葉として妥当かどうかは分からないが、そこには、
芸術的前衛による「再定義」というものがあるように思う。

リキテンシュタインやウォーホルのこーなでは、
さすがに既視感のある作品が並んでいた。

ウォーホルの「200個のキャンベル・スープ缶」をまじまじと見る。
ヨコから見ても平らで、それでも陳列の圧迫感を感じた。

物販コーナーでは、現物が200個ならんでいた。
こちらは絵ほど立派ではないなあ、と…。