花鳥風月記

流れる水に文字を書く

 キトラ古墳壁画

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上野の東京国立博物館にて。
同じ敷地の平成館では、「栄西建仁寺展」があったが、
キトラ古墳の方が、90分待ちに、壁画までプラス30分
ということで諦めた。

自由学習か何かで、上野公園には中学生らしき団体が多かった。
この日は、晴天でありながら、天候が不安定で、
埼玉・栃木あたりでは竜巻ができそう、という状態だった。
さっきまで汗ばむ陽気だったのが、いきなりの曇天、
そして落雷と強風と豪雨。雹も降った…。

最初は気にせず動き回っていた中学生も、
近くに落ちた雷で悲鳴を上げながら、建物に逃げ込む。
それを入場待ちのおば様・おばあ様が微笑ましく眺める、
と言った感じで時間が過ぎて行った。

入場料は一般でも900円だから、小さい展示と分かっていたが…。

展示の感想は、はっきりいって、ない。

たしかに珍しい展示だ、ということは分かっていても、
たんなる「壁の落書き」のような印象しか残らなかった。
それは、会場では常に動くことを求められ、
大した展示がないのに、複製も多用して仰々しく見せられて
何一つ感慨を得ることがなかった。

それでも図録は2,000円で売るという…。
おカネと時間を損したような感じだ。

きっと入る前の荒天は、
別会場にあった、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」が
呼びかけていたのかもしれない…。