花鳥風月記

流れる水に文字を書く

興福寺中金堂再建記念特別展 運慶

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東京国立博物館 平成館にて。
今から800年以上前に流派を確立させた仏師の
木造の仏像を展示していた。

これが本当に木から削り出されたのか、と思うほど、
躍動感のある仏像が並んでいた。
目には玉眼(水晶)をはめ込んでいて、
猛禽類に近いその眼差しで表情が生き生きとし、
今にも動きそうな迫力を感じた。
今回は照明を効果的にその玉眼に当てているようだった。

800年以上も前ということもあり、
運慶作なのか、伝運慶なのか分からないものもある。
全体的には決して多くの作品があるわけではないが、
父や息子・弟子の作品まで、見ごたえのある展示だった。

意外と外国人観光客が多くいた。
そのせいか、物販の場所も、
完全に観光地の土産物屋と化していた。

図録は3,000円と高すぎた。
そのため芸術新潮の特集号を買った。