花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 車坂【魚に合う吟醸酒】

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以前、十四代を出す店で、品切れとなった際、
近い味わいとして、この酒を勧められた。
今回も、その代役として登場と相成った(笑)。

やきとん比率が高いときは、得てして魚が恋しくなり、
門前仲町の魚三に足を運んだりする。
ひとり飯の日があって、宅呑みであっても、
魚と日本酒でシミジミリイとしてみたかった。

その名もズバリ「魚に合う吟醸酒」ということで、
ひとり飯の際、奮発して、刺身購入。

色合い的には、やや琥珀がかっていた。
刺身に合うのだから、結構な淡麗(辛口)をイメージしていたが、
実際に飲んでみると、予想外にコクがあった。
刺身のみならず、焼魚も意識しているようだ。
単なる爽やかさだけでない、
食材と食の組み合わせを意識した作りなのだなあ、と感じた。

調べてみると、紀州・和歌山で作られたこのお酒は、
地元の寿司屋から、寿司に合う酒を、との声で作られた、とのこと。
「醤油のように魚に加える旨さを持ちながら、
ガリのように口をさっぱりとする後口」なのだそうだ。

足し算で味わう酒もまたよろしかろう。