花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(182) 甘い解決―すべての武器と貨幣をお菓子に

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喜納昌吉は「すべての武器を楽器に」と歌っている。
銃声よりも歓声を、
阿鼻叫喚よりも歓喜の歌声を
いのちを奪うよりも、こころを奪うことを。

ヤソ教の始祖の誕生日に
恵まれない子(自分)に与えられたお菓子の箱のふたにこう書いてあった。
「お菓子を食べて怒っている人はいません そこにあるのは笑顔です」

ふむ、確かに人は空腹が満たされれば、争うことの半分、いやそれ以上はなくなる。
ましてや、甘いお菓子は、人々の笑顔を誘う。

西原理恵子は、途上国を旅する時、物乞いにおカネではなくお菓子をあげるそうだ。
おカネは兄弟か親が奪ってしまうかもしれない。
お菓子なら、その子の笑顔を見られる。たしかそんなことを描いていた。

少年兵が銃を手にする地域があるなら、空からナパーム弾や枯葉剤ではなく、
お菓子を振りまいたら、どうなるだろうか。
南北を隔てる壁をコンクリートではなく、お菓子の壁を作ったらどうなるのだろうか。
政治家への賄賂をおカネではなく、お菓子だったらどうなるのだろうか。
お金持ちではなく、「お菓子持ち」だったらどうなるだろうか。

ふと『はだしのゲン』を思い出した。
お年を召した方には、進駐軍の思い出もあり、複雑な感じもあるかもしれないなあ、と。

しかし、極度の緊張のなかで、奪い・守るような、独占欲は
少なくとも消えるのではないだろうか。

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one
( Imagine / John Lennon )